たくさんのデザインがある
日本では昔から使われている風呂敷ですが、その使い勝手の良さに
再び注目を浴びているのです。
最近はお手頃価格で買える物も多く、若い人が好む可愛らしい柄や
おしゃれな柄まで種類も豊富です。
風呂敷を使ったことのない人も、取り入れやすいデザインが増えています。
女性や子供に好まれそうな動物やキャラクターっぽい柄、星やハート、
チェックや水玉模様など、洋風の布地に使われる柄はやはり人気です。
どこでも使いやすく、風呂敷っぽさを感じさせないおしゃれな印象になります。
洋服に合わせても違和感が無いのもポイントが高いです。
日本の風習の中で育まれた包みの作法
日本の長い歴史のなかで、風習として現代にも受け継がれている
贈答品や慶弔品を包むときの包み方にも作法があります。
この包みの作法のはじまりは、養老3年(719)2月3日、
「壬戌初令天下百姓右襟」(『続日本記』巻八)の法令が発せられて、
諸民の左袵(さじん)を禁じ、すべて右袵(うじん)に改めたことに始まります。
この法令が発せられてから、左前の風習がなくなってしまい、一般の和服は右前にして着るようになりました。
右前が普及すると、左前は物事の逆となり、縁起の悪いことを意味するようになってしまい、
包み方にも取り入れられていくようになりました。
右包みは慶事、左包みは弔用と右包み/左包みで意味がかわってくるのでとても重要です。
現在でも、風呂敷やふくさで包むときも、結婚祝やおめでたい慶事のときは
結ばず平包みで右包みにし、お供えや香典など弔用のときは、左包みにしています。
包み方にも長い歴史があり、現在にも作法として受け継がれています。
改めて見直されている風呂敷
しかし昔ながらの古風な柄も、意外と若い人の支持が高いのです。
2色の正方形を交互に配置した「市松模様」・龍や大蛇の鱗に見える三角形が並んだ
「鱗」・何重にも半円が重なったような「青海波」・鎌と輪と平仮名のぬが並べられた
「かまわぬ」・ツタがぐんぐん絡まり伸びていく様子の「唐草」など、昔からの定番柄は
意外とシンプルで使いやすいのです。
そう言った昔から使われている柄は、どれも色味がパキッとして単色使いだったりするので
ポップな印象も与えてくれます。あえて古風な柄を持つことで、モード感が強くなります。
他の人と差を付けたい時などは、風呂敷を使うと上級者に見えるかもしれません。
持ち歩く以外にも、部屋のインテリアとして使うと良いアクセントとして見栄えがするでしょう。
テーブルクロスにしたり、小さな小窓にはカーテン代わりに。
生活雑貨の目隠しや洋服の整理にも使えるなかなかの優れモノです。
シンプルな部屋に鮮やかな風呂敷はとてもインパクトが出るのです。
デザインが豊富な分自分の好みを見つけやすく、毎日の生活に取り入れやすい存在になっています。
風呂敷と言う概念にとらわれず、一枚の布と言う使い方をするとより多くの役立つ方法が見えてくるでしょう。
新しいタイプのデザインを選ぶも良し、古風なデザインを使うも良し、
自分だけの素敵な一枚を見つけてください。